【イカを捌いた日】キッチンに立つ私と、あの日の母

今日、イカを捌いた

パックから取り出して、水でぬるっとした感触にちょっとだけビビりながら

「よし…やるか」って声に出してしまったあたり、戦いの始まりを感じた

 

イカ、まじで未知の生き物すぎる

あの見た目

あの質感

あの構造

スーパーで「イカ一杯198円」と書かれているものの

それを捌く側からすれば、これは198円の謎解きゲームである

でも、ちゃんと手順を思い出した

YouTubeじゃない。
クックパッドでもない

──そういえば、昔、母が捌いてた光景を思い出した

「プラスチックみたいな背骨を抜いて、くちばしと墨袋を取り、切り分ける」

たしかそんな手順だった

小さい頃、母の横で立ってたあのキッチン

「見てていいよ」と言われて、でも実はちょっとグロくて目をそらしたこと

それでも、完成したイカの炒め物を「うまっ」って食べたこと
(にんにくバター醤油で炒めた絶品)

手元は不器用だけど、記憶はちゃんと動いた

 

そして、今日の私の手の中で、イカが一杯、形になった

身は白くてツヤツヤしていて

ゲソもちゃんと切り分けて

にんにくとしょうゆで軽く炒めて…

キッチンに香ばしい香りが立ち込めたとき

私はちょっとだけ、自分に「よし」って言いたくなった

「なんかできた。わたし、ちゃんと捌けたぞ」と

 

結論:イカを捌けるようになると、ちょっとだけ人生に自信が持てる

たった一杯のイカ

でもそれを捌いた今日は

ちょっとだけ強くなれた気がする日になった

道具を使って、手を汚して、記憶をたどって

母の背中を思い出して

自分でやって、ちゃんと食べた

なんてことない台所に、小さな達成感がポンと落ちてきた

だから、イカを捌いたあなた

今日、めちゃくちゃエラいです

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