朝起きて
「なんか……ちょっとだるいかも」
って思った時点で、もう勝負は始まっている
熱は……微妙にない
喉は……ちょっと痛い
鼻は……なんか片方詰まってる
──そう、これは「風邪気味」
そしてその瞬間、脳内に流れる一言
「……これは休めないやつだな」
これって
風邪気味という謎の状態、それは「病人未満・健康未満」
風邪でもない
かといって元気でもない
この微妙なグレーゾーン、「風邪気味」
会社を休むには理由が弱い
でも仕事するには体が重すぎる
つまり、これは社会人専用ハンデモードである
会社に行くとき、心の中で3回くらい「帰りたい」と唱えている
満員電車に揺られながら、咳してる人を見て「うつしたの、あんたやろ」って心の中で責任転嫁して
駅に着いたら、足が勝手にUターンしようとするのを力で止めて
エレベーターのボタンを押す指にすら「いや無理かも」ってささやかれる
それでも出社する
──これが日本の「がんばりすぎスピリット」
心配してんのかい??
咳しても、くしゃみしても、誰も「帰りなよ」とは言わない現実

むしろ言われるのは:
「大丈夫?」
「無理しないでね」
「無理しないでって言っても、休めないよね」
いやほんとそれ
むしろ今の時代、「風邪気味だから休みます」って言ったら
「で、何度?」って聞かれる
そこに37.5以上という“人類の壁”がある
それでも出社するあなたは、たぶんすごい
風邪気味の身体で
頭がぼーっとした状態で
誰にも気づかれない努力をしながら仕事をしているあなた
それ、めちゃくちゃ偉い
だって本当は休みたいんでしょ?
寝てたいし、毛布にくるまりたいし
ポカリとYouTubeだけで1日終えたいんでしょ?
でも、行ったんでしょ?会社に
──それ、もう十分えらいってば
結論:風邪気味の出社は、静かなる闘いである
誰にも気づかれないかもしれない
むしろ「顔色悪いね〜、がんばって〜」で終わるかもしれない
でもあなたが「風邪気味」という状態で出社した時点で
すでに今日のMVPです
だから、今日の夜は堂々と布団に入ってください
そして、こうつぶやきましょう
「よくがんばったな、私」
これ、風邪気味界の合言葉です
おしまい
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