東大医学部からアナウンサーへ:異色のキャリアの始まり
膳場貴子さんは1975年、東京都で生まれました。女子学院中学校・高等学校を経て、東京大学医学部健康科学・看護学科を卒業後、1997年にNHKに入局しました。
当初は医療や保健分野への関心が強かったようですが、在学中に「医療知識を社会に広める重要性」を感じた可能性が高く、そのためアナウンススクールにも通い始めたと考えられます。
NHK時代:報道の現場で培った経験
NHK入局後、初任地は福井放送局でしたが、数年後には東京アナウンス室に異動し、全国放送の番組を担当するようになりました。
『NHKニュース7』のサブキャスターや『ニュース10』のメインキャスターを務め、冷静で知的なニュース読みで視聴者の信頼を集めました。
特に『ニュース10』では、若手ながら大型報道番組を任され注目を浴びました。
フリー転向後の活躍:TBSでの新たな挑戦
2006年、NHKを退職し、フリーアナウンサーに転向。
TBS『NEWS23』のメインキャスターに就任し、民放の看板報道番組を支える存在となりました。
現場取材にも積極的に関わり、単なるニュース読みではなく、記者的な役割も担う新しいスタイルのキャスター像を築きました。
『報道特集』から『サンデーモーニング』へ:さらなる飛躍
2016年からは『報道特集』のキャスターを務め、独自の調査報道や現場取材を通じて、権力を監視するメディアの役割を果たしてきました。
2024年4月には、36年半にわたり司会を務めた関口宏さんの後任として、『サンデーモーニング』の司会に就任。番組の基本的な見せ方は継承しながらも、少しずつ“膳場カラー”が浸透してきていると評判です。
私生活と家族:公私にわたる多彩な一面
膳場さんは、3度の結婚と出産を経験し、現在は一児の母としても知られています。
また、世田谷区の大地主の家系に生まれ、東京大学医学部を卒業するなど、華麗なる一族の出身でもあります。これらの背景が、彼女の知性と品格を形成しているのかもしれません。
まとめ:信頼される報道キャスターとしての存在感
膳場貴子さんは、冷静で知的なニュース読みと、高い倫理観を持ち続ける稀有なキャスターです。
医療や社会問題など、専門性の高いテーマにも臆せず取り組み、視聴者に正確で分かりやすい情報を届けています。
トランプ狙撃事件での発言が、物議をかもすこともありましたが、
これからも、報道の世界で存在感を発揮し続けるでしょう。
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